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麦茶もこだわれば面白い世界。

2021年07月30日 トピックス
 
 
麦茶もこだわれば面白い世界。
 
残暑きびしくなる今日この頃ご家庭の冷蔵庫にいつもあるものと言えば「麦茶」ではないでしょうか。
 
私も幼き頃、暑い。暑い。と言いながら家に帰って真っ先に行く場所は冷蔵庫だったと思います。
 
母が用意してくれていた冷えた麦茶を冷蔵庫を開けごくごくと飲み干していた幼き記憶が御座います。
 
そうだ。確か手作りで麦茶を作っている方が山梨に居たはず。
 
見てみたい。麦茶がどのように作られるのか。いつものように思いばかりが先走り、気が付けば山梨方面に車を飛ばしておりました。
 
山梨と言っても神奈川にほど近い相模湖から遠くない場所でした。
 
山道を先へ先へと行くと途中、鮎釣り人達の姿が自然を感じさせてくれる風景でした。そんなのどかな場所にぽつんと一軒家が。
 
なんの看板もない民家でしたが、ここかなと感じ訪ねてみました。いつものようにアポはとっておりませんので直接玄関へと行き「あの。ここで麦茶を作っておりますか。」
 
はい。作っておりますよ。下に行ってみて。
 
言われるがままに家の脇から民家の地下のような場所へと行くと麦が詰めた袋であろうか。
 
沢山積まれていたのと漂う香ばしい香りがここで麦茶を製造していると確信致しました。
 
そこへ着くと設楽 徳子(したら のりこ)さんが迎えてくれました。
 
聞くところによると先代の父親から家業を受け継いだそうです。
 
先代は東京で麦茶を製造していたそうだが近代化の波で麦茶を製造する際に出る煙がご近所の迷惑になると考え誰も居ない場所に移り住み麦茶を作ろうと思い現在の場所で製造しているそうです。
 
もしかしたら麦茶とは戦後、東京の贅沢な趣向品だったかもしれません。
 
腹を満たす事が出来る麦を飲み物にしてしまうわけですから。
 
設楽さんは今日も午後から麦茶を作るからその頃にまた来てくださいと。
 
では昼ご飯でも食べて出直そうかとも思ったが周りを見ても山。
 
はて。こんな所に食事をするお店などあるのであろうかと車をゆっくり走らせていると
 
偶然にも中央高速の談合坂サービスエリアにたどり着きました。
 
高速を利用していなくてもフードコートは利用できたのです。
 
助かりました。腹ごしらえをして再び戻ると、すでに作業は始まっておりました。
 
設楽さんは丁度、今始めた所ですよと。
 
大きな鉄の窯に麦が入り炒り始めておりました。
 
竹ほうきのようなものを使い麦を回すように炒め、竹と鉄窯、麦が擦れる金属音が混じるシャリシャリシャリのリズム音が今も心地よく耳に残っております。
 
ものの数分もすると煙が立ち始めてきました。
 
その煙で辺りが見えなくなるほど煙が立ち込めると、どうやら完成の合図らしく
 
鉄窯に繋がれたワイヤーを引くと窯が起き初め香ばしくなった麦が用意された入れ物にあけられワイヤーで張られたギターの弦のような器具で炒めた麦をふるいにかけると麦の皮がふるい落とされ完成。
 
あっという間の作業でした。
 
出来上がったばかりの麦茶そのものを食べるのは人生初めての経験で、そのものが食べられるとは知りませんでした。
 
深煎りされているのでホロ苦味はございましたがポップコーンに似た味わいで麦茶が食べても美味しいとは目から鱗でした。
設楽さんの深煎り麦茶は焦げる寸前の神業麦茶です。
この微妙なギリギリラインの麦茶は機械では出来ません。
そこに、この麦茶の価値が御座います。
水から煮出した麦茶も勿論美味しが私のお気に入りは麦茶ミルクです。
牛乳に麦茶、お好みでお砂糖を加えて煮出した麦茶ミルクがおすすめです。
 麦茶もこだわれば面白い世界が広がりますよ。
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